今しあるこの講堂こそ、我らが武道館なれ!

— やむごとなき名言botさん (@meigen_heian) 2012年11月27日

出典

「目標は武道館!っと言って私達の軽音部がはじまりました。ギターを買うためにみんなでバイトしたり、毎日部室でお茶を飲んでたくさんしゃべったり、 ムギちゃんの別荘で合宿したり、 入部してくれる一年生を探したり、 脇目も振らずに練習に打ち込んできた、なんてとても言えないけど、 でもここが、今いる講堂が、私達の武道館です!」

「けいおん!」の平沢唯師の発言です。このbotに収録してあるものの中で、個人的に一番気に入っているものです。

注釈・解説

(名)|し(副助)|ある(ラ変・連体)|この(名)|講堂(名)|こそ(係助)|、
我ら(名)|が(格助)|武道館(名)|なれ(断定・已然)|!

文法的には、ガチでたいしたことないです。かなり初心者向けですね。

☆副助詞「し」
強意の副助詞です。訳すと消えてしまいますので、大して重要じゃないです。むしろ、訳すときに消えることがポイントで、サ変動詞「す」の連用形と勘違いして、「今している講堂が…」などと訳すことのないようにしましょう。個人的にはここぞというところで、字数調整のために入れることが多いです。

☆係助詞「こそ」
こちらも強意の助詞ですが、「こそ」は係り結びを引き起こします。結びの部分が已然形に変わります。強意の係助詞にはほかにも「ぞ」と「なむ」がありますが、こちらは連体形に変わります。
☆プチ懺悔
これを再翻訳すると、「俺たちの武道館だ!!」的な感じになってしまいます。「私たち」「武道館です」であることから考えると、本当は「今しあるこの講堂こそ、妾どもが武道館に侍れ!」が正しそうです。ですが、これだとちょっと字数が余るし、ライブ中の発言なのでカッコ良さがあったほうがよかろうということで、この文になりました。

関連項目

類似文法事項
ポルナレフ状態:副助詞「し」
シーンの最前線に立ちたらむ覚悟やはある?:係り結び「や」「やは」
許さじの心地にぞなれりける。
ソウルジェムなむ魔女を出ださばみなは死ぬより他になし!

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