我とちぎりて魔法少女とならなむ!

— やむごとなき名言botさん (@meigen_heian) 2012年11月15日

出典

「僕と契約して魔法少女になってよ!」
テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のマスコットキャラクター(?)、キュゥべえの発言なり。らうたき様なれど…。ゆかしと思さば、をご覧ぜよ。

注釈・解説

(名)|と(格助)|ちぎり(ラ四動・連用形)|て(接助)
魔法少女(名)|と(格助)|なら(ラ四動・未然)|なむ(終助)

☆格助詞「と」
助詞の用法は現代語に似たれば、ことに心得であしからねど、二度登場する「と」は同じき意味ならねど、いづれも格助詞の「と」なり。前半の「と」は、共同動作の相手、後半の「と」は、変化の結果を意味す。
「と」には、他に接続助詞の「と」(平安期にはをさをさなし)、形容動詞の活用語尾(蕭々して…)などあり。

☆契る、ちぎる(ラ行四段活用動詞)
「約束す」といふ動詞なれど、「男女の(察したまへ)」といふ意もあり。いづれも恋歌などに多く用例あり。漢字は契約の契の字なれば、心得やすからむ。
(ex)契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは

☆なむ(願望の終助詞)
未然形に接続し、願望の意味を成す助詞なり。願望の助詞には「ばや」「がな」「もがな」などもあり。こたびは、他者への願望をあらはす助詞ならむと思ひて、「なむ」を採用し侍りき。「ばや」「がな」は、己の願望なり。「なむ」は百人一首にも用例あり。
(ex)小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ

関連項目

同ジャンル
ソウルジェムなむ魔女を出ださばみなは死ぬより他になし!

>戻る
>ホームへ